富士山登頂記~富士山は見るものダナモ~

2023年の7/1~7/2で日本で一番高い山である、富士山に登ってきました。 登山中、思ったことをその時にメモしてきましたので、 その備忘録を今後登る人に参考にしてもらえればと思って残します。

なお、本記事を参考にした結果、事故などが発生しても当人は一切の責任を負いませんのでご了承ください。

[目次]

0.私のごみカス登山キャリア

1.持ち物

2. 五合目~八合目まで

3.八合目~山頂まで

4.最後に

0.私のごみカス登山キャリア

 まずはじめに、私の登山キャリアを説明します。

もともと登山を嗜んではおらず、これまでに上ったことがあるのは高尾山・車山・筑波山など、 あとは学校の移動教室で登ったきりです。

今回富士山に登る2日前に、1.5年ぶりに登山練習として筑波山に登ってきました。 その結果、あまりの辛さに膝に手をつきながら登る始末でした。 また、帰りはロープウェーを使うという圧倒的な雑魚足

こんなんで登れないだろうなぁと思いながらの挑戦でした

1.持ち物

まず前提として、冬の富士山は考慮外とします。 あくまで夏の富士登山の持ち物の一例として参考にしていただければ幸いです。

  1. 紙の地図とコンパス(必須)

    迷ったり遭難してしまった場合のためです。 なので普通に使わずに終わると思います。(少なくとも僕は使わなかった) iphoneあれば大丈夫でしょ。と思わないことを勧めます。 金額的には紙地図とコンパスで2400円程度でした

  2. 登山靴(必須)

    可能ならレンタルではなく購入して、靴慣らしをしておくことを強く勧めます。まじで靴次第で富士登山は地獄と化します。 ちなむとレンタルした友人は両足の爪がはがれ、内出血もしていたようです。最後は足を引きずっていました。 私はmont-bellさんのマウンテンクルーザ ワイド600というものを購入しました。サイズは足のサイズより0.5~1.0cm大きなものを買うとよいと聞いたので 28.0cmのものを買いました。富士登山後に靴擦れなどもなく、非常に快適でした。金額的には21000円程度でした。 webshop.montbell.jp

  3. レインウェア(必須)

    こちらも富士登山では必須だと感じました。富士山の上の方では、ただでさえ氷点下です。そこで雨に濡れると一気に体温を奪われます。 風も強いので本当に凍え死ぬかもしれないなと感じました。(@九合目付近)

    雨をはじき、そして風よけの効果もあるレインウェアは必ず持っていきましょう。ちなむとレンタルが安く済むのでお勧めです。 私はまたもやモンベルさんで買いましたが、二度と登山はこりごりだと感じている今となってはレンタルでよかったななどと感じています。 下はフルジップパンツというものを買いました。これは、両脚の側面にジップチャックがついており、登山靴を脱がずに着ることができます。 天候や気温に応じてこまめに着替える富士登山では、これが非常に便利でしたのでお勧めです。 ちなむと金額的には、上下共に12000円程度でした。 webshop.montbell.jp webshop.montbell.jp

  4. 行動着(必須)

    私はこれのうえに長袖のTシャツ(mont-bell) を基本の行動服としました。すこし寒ければレインウェアの上だけを着たり、めちゃくちゃ寒いときはフリース(mont-bell)を来たりして対応しました。 下は、タイツ(mo(以下略))とトレッキングパンツ半袖(m(以下略))をベースに、レインウエアや長袖のパンツで適宜対応してました。

  5. 防寒具(必須)

    夏だろうが必ず必要です。モンベルの店員さんに聞いたところ、頂上は地上の気温から20~30度程度と考えてよいとのことでした。 そう考えると、0℃近いので、真冬の寒さです。 実際、9合目で豪雨と暴風にあった際は絶対に氷点下あったと思います(温度計がなかったので見てない) 天候を問わず、登山中は体温が上昇して暑くなるため、私はを買いましたが、周囲はダウンを持ってきている人が多かったです。 わざわざ登山のために買うのをためらう人も多そうですが、買って損はないと思います。 登山用具専門店に行くと、コンパクトにたためるダウンジャケットがあり、富士登山において嵩張らず、非常に有効でした。

  6. ストック(ほぼ必須)

    なめてましたが、これがあると膝や足への負担が段違いで軽減されます。本当ならば必須にしたいところでしたが、なくても登れるとは思うので、 自身の体力や筋力と相談して購入してください。 ちなむと高くなくても十分でした。某m〇nt-bellでは1本9000円近かったのでやめて、Amazonで安いやつを買いました。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07CC49R4C/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1 全体重をかけたりしましたが、特に問題なく私の富士登山を支えてくれたので一応私のお墨付きです(※お墨付きとは)

  7. ヘッドライト(必須)

    富士山を弾丸で1日で登って降りるようなハードな登山をするのでないならば、大抵は2日に分けて登ると思います。そして、その場合はご来光を見るために夜中の1時とかに登山します。その時に手で持つタイプのライトで登っている人は富士山で一人もいませんでした。全員ヘッドライトをつけていました。 私は下記のモノを持っていきました。 https://www.amazon.co.jp/Everbeam-%E5%85%85%E9%9B%BB%E5%BC%8F%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB-%E6%98%8E%E3%82%8B%E3%81%84650%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3-1200mAh%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/B07PF5VCMH?th=1

  8. グローブ(必須)

    手が雨に濡れるとまじでストックを持つ力も出ないほどにかじかみます。なんなら手が痛くてマジで死ぬかと思います。 絶対に防水のグローブを持っていきましょう。私は、スマホをいじれるやつを買ったら、それが完全撥水でなかったため、手がかじかんで死ぬか思いました。 厚手で、かつ完全撥水のものを買うor借りましょう

  9. ザック&ザックカバー(必須)

    ザックの話が出たのでしておくと、平均的に30~40L程度のバッグで登る方が多かったです。私はボーイスカウト時代に購入したコールマンの55Lバッグがあったのでそれを持っていきましたが、半分ちょいしか埋まんなかったので、本当に30~40Lで十分だと思います。 また、ザックカバーは防水のやつを選んでおけばどこのやつでも大丈夫だと思います。

  10. お金(必須)

    富士山ではトイレ一回で200~300円程度します。また、おつりが払えない場合も稀にあるので、100円硬貨を大量に準備していきましょう。また、 財布はしまいやすく、取り出しやすい小型の財布を持っていきました。 https://www.hemings.co.jp/dcms_media/other/2018ss2_wkdr_wallet&pack.pdf

  11. 非常食&行動食(必須)

    行動中のエネルギー補給は大事です。また、遭難したとき用の食料も必要です。私は、非常食として乾パンを、行動食としてはinゼリーとスティック型の羊羹とカロリーメイトを持っていきました。 ちな、富士登山には6000[kcal]ものエネルギーを消費するらしいので、めちゃくちゃ痩せられるらしいです。

  12. 常備薬など(可能ならば)

    高山病を予防する薬などもあるようですが、私は服用せずに挑みました。コンタクトや日焼け止め、ハンカチとティッシュ・アルコールシート・携帯酸素などを持っていきました。

  13. インナーシーツ(可能ならば)

    止まる山小屋は、基本シーツなどは共用です。なので、自分用のシーツを持ち込む必要があります。 たたむと小さくなり、寝袋みたいで取り扱いしやすいインナーシーツを持っていきました

  14. 保険の加入(必須)

    「なにかあってもおかしくない」のが富士登山です。ちゃんと加入しておきましょう

2.五合目~八合目まで

※下記は実際に登っている時の当時の自分の記録です。
12:00登山開始
16:30蓬莱館到着
予定よりやや遅れだが問題なし
7/1は山梨側の山開き日であり、 静岡サイドでは7/10まで山開きしていないので静岡県に入っている施設や山小屋・トイレは全て閉鎖されていることに注意
多少なにか忘れても mont-bellが5号目にあるのでなんとかなった。簡易トイレ買った。
ご飯はコロッケと富士山メロンパン一つ程度で済ませた

・服装
上半身
→気温は10度前後だが、山登りによる体温上昇があったため、 「インナー+長袖+レインウェア」を基本スタイルにした

晴天時は暑いのでレインウェアを脱いだ。雨降ったらクソ寒くて低体温症になるからレインウェア無い考えられない

下半身
→ニーソ?と半ズボン を基本スタイルに
→雨が降った時はレインウェアを履いた
→晴天時は同じくレインウェア脱いだ。

・その他
→グローブとストックと登山靴は必須に感じた。ストック無しで登るのありえない。
ザックカバーも必須。 濡れたらめちゃくちゃ重くなるし乾かない

・飲料
→5〜8までで750ml程度の消費だった。 ペース配分や小休憩を徹底したため息が上がることはほとんどなかった。汗も最初だけかいた。

高山病について
→4/4人でかかった。 軽い頭痛が止まらないが、吐き気はなく 登山するならまぁなんとかなるか程度。 酸素ボンベを持っていると安心する。 でも使ってもそんなに頭痛は軽減しなかった。

・アルコールシートを持っていてよかった

AirPods持ってて本当によかった。
⇒他人のクソでかいびき音を軽減できた。 (デカすぎて貫通はしてきたが)

・メガネは雨が降ったりしてすぐ曇るので微妙そうだった。
・高くついてもいいなら食料はそれなりに点々と存在する山小屋で手に入る。
⇒基本はカップ麺とポテチとオレオとかの菓子類。荷物を軽くしたいなら考えておくのもアリ
・トイレは積極的に利用する
→高山への適応のため

・蓬莱館まではドコモユーザーは通信がギリギリ繋がる
⇒蓬莱館のフリーWi-Fiもあった(なお気づかなかった)

3.八合目~山頂まで

※下記は、朦朧として書いたので、口調がおかしいですが、フリックミスを直しただけの当時の自分の記録です。

夜1時出発
⇒強めの雨+氷点下だったので
装備スタイルに「上半身ニット+ホッカイロ」を追加。
これの上にレインウェアを着た

・蓬莱館〜山頂まで3〜3.5h
日の出は4時半ごろだったのでギリギリ到着を狙う
早めに着くと氷点下で、運動もしてないので体温が低下している+汗もかいている状態で待機(死)することになるからだ。

・全員がヘッドライトをつけている。
足元を照らす用途が大半だが、真っ暗闇な山の斜面から突然「当たれば大怪我or即死の落石」が降ってくるので、 普通に落石音も気にしている必要がある。
耳寒い+風がうっさくてそんなの聞こえない。
ガイドさんが叫んでくれないと普通に気づかない

・山頂は見えているものの、登れど登れど近づいてこない。
同じく、見下ろす景色も、ある程度の高度からほぼ変わらず飽きている。

9合目にきたが、①台風並みの風②豪雨③普通に氷点下で「本当に死ぬかもしれない」と感じている。 半袖であまざらしで濡れながら休憩地点にいるあのクレイジーな外国人、ほら言わんこっちゃないというほどガタガタ震えているし、死にかねない。 つか、風が強すぎる。立ってられない。あト寒すぎて手がかじかんでフリックできない。未来の自分がフリックミスを直してくれることを祈る。 てか、これ登れるの?って思っていたら、あまりの寒さで体が動かなくなる人・体調不良(高山病っぽい)の人・倒れたまましばらく動けてないご老人などは、山頂を諦めて下山するようだ。あぁ寒い。

我々は脳死決断で、その場のアドレナリンと気合で登ることにした。若さってすげえ。そして寒い。 夜明けが近いので急ピッチで登る。これが最後の記録になると思う。


登頂した。
登れると思ってなかったから、信じらんない気持ちと達成感と疲労で座ったままなにもできない。

山頂で食べたカップラーメンがうますぎて涙出てきた。

山頂についてから1時間。
これから下山だと思うとはやくも鬱々としてきた。足痛いし。
しかも、静岡側の道は封鎖されているので、下山も登山と同じ道で、またあの景色をみることになる

多分二度と登らないと思う。

4.最後に

富士山に登ってわかったことは、
富士山には見るもので、登るものではないこと。
そして、富士山に登っている間は富士山を見れないということ。

あと、普通に死にかねない。

明日はkimura君の「 (多分)経路導出のヒントについて」です。 マイクロマウスっぽい記事は初かな?楽しみです。